1948-03-25 第2回国会 参議院 本会議 第23号
即ちいわゆるガソリンの代りに木炭自動車が走るというこの形から御覧になりましても、実は戦争前の需要として皆無でありましたところの輸送用或いは塩を作りまする製塩用等に、清算されました薪炭の過半の数量が使われてしまうのでありまして、家庭用にこれを廻すということが日本の現在の経済上から非常に困難であります。
即ちいわゆるガソリンの代りに木炭自動車が走るというこの形から御覧になりましても、実は戦争前の需要として皆無でありましたところの輸送用或いは塩を作りまする製塩用等に、清算されました薪炭の過半の数量が使われてしまうのでありまして、家庭用にこれを廻すということが日本の現在の経済上から非常に困難であります。
又更に政府の綜合計画によるますると、家庭用の薪炭を確保するために、ガス用、石灰窒素製造用、製塩用等の薪炭を節減しまして、ガソリン、塩等の輸入を懇請することになつておるのでございまするが、この輸入が果して下半期に実現できるかどうかは甚だしく疑問であると思うのでございます。